小骨が喉に刺さる感覚

新卒の看護師さん達が入職して2ヵ月が過ぎた。僕的には、めっちゃ早くてもう6月なのって思うんですけどね。今年も半分終わった的な。この期間の僕の伸びしろの無さよ。まぁまぁ悲しくなるよね。新卒の看護師さんは研修で2ヵ月間ローテーションで各病棟や実習や座学等をしながら過ごしていたと思います。思いますつってんのは、僕は僕の仕事があり、密着してた訳ではないから分からないけどね。もう研修が終わり、配属が決まる6月の始め。なんか魚の小骨が喉に刺さったような感覚を僕は味わう事になる。

 

あるお昼休み中にフッと新卒の男の子が僕の部署にやって来た。「ゆうと君居ますか?」何かしらの御用だろう。質問の内容は忘れたし、サラッと書いたけど。重要なポイントはゆうと君なんですよ。別に気にしないから良いんだけどね。それなりの敬語じゃないけど。人として気を使って話しをしてくれるなら僕は気にしないから。男の子は少し慌てて訂正したいたけど。君の部分を。

 

僕の喉に刺さった小骨の原因はコレではない。彼は各病棟で実習をしてきたのだ。全ての病棟に研修でローテーションを行った新卒の方達なのだ。うん。ここでハッキリと気づく。僕は病棟で、きっと君で呼ばれている。普段は、〇〇さん!っていう風に統一されているのだけど。僕の居ないところでは、ゆうと君になっている。それが新卒の子にうつっていると思うんだけどね。と冷静になったが…。待て待てマテ。

 

僕は今年36歳だぞ。良いのかと。というか36歳なりの落ち着きがないのは事実だ。年齢だけは中堅なんだけど。もうバリバリの若手かなって位な仕事をしてるもんだから、ゆうと君になっているのかな。そんな疑問が浮かぶ。まぁ、なんて呼ばれようが気にしないけどね。ただ、歳相応の実力が備わっているかは別問題であり、備わっていないのは事実だ。僕の能力なんて大したモノでも無い。

 

新卒の彼が放った一言が僕の喉に刺さる。まさに小骨が刺さっている。病棟では、きっと。ゆうと君なんだろう。23歳の子に36歳のおっさんが!君で呼ばれる。ある意味。ありがたいです。まだまだ若手には負けないぞってところを見せようと思う。というか何もしないでも見せれる自信はある。この出来ないという不動の自信が僕の中にはあるのだ。ライバルだなって。そんな事を思いながら今日も頑張って仕事をしようと心に決めるのだ。まぁ、そんなにやる気を出せるタイプでも無いけどね。僕は。