色めきたつ人々

今年になってから僕の周りが色めきたっている。それは僕が放った一言によるものなんだけど、色々な人を巻き込み、薄い知り合いが増えたような感覚に襲われる。それは、僕が高級腕時計を購入しようと軽く言ってしまったからだ。僕の数の少ないコミュニティは、いつものバーか古着屋さんなのだが、今回は馴染みの古着屋さんでの会話から、僕の知らないところで話が大きくなって引き返せない状況にある。確実に追い込まれている。リングのサイドに詰め寄られている状態なのです。

 

高級腕時計を買おうと思ったのは母が、良い時計をそろそろした方がいい年齢になってきていると言ったからだ。個人的に腕時計の知識なんてなく、なんとなくロレックスをネットで見たら3ケタ万円辺りの価格だったので、古着屋さんに3ケタ万円の腕時計を買おうと思いますって言ったら、その古着屋さんのお客さん達から腕時計なるものとはのレクチャーから店舗同行まで様々な事を経験させてもらった。調べてみると腕時計界のキングカズ(レジェンドと意味ね)は、ロレックスじゃないらしい。パティクフィリップってブランドらしい。そもそも知らねーし。と思いながらも調べていけばいくほど訳が分からなくなってしまって、今更。腕時計買うの止めますとは言えない状況にあるのです。

 

今ってスポーツモデルの腕時計売ってないし高い。ロレックスすら良い時計が無い状態らしい。ロレックスマラソンデイトナラソンなる言葉がある位に手に入れるのが難しいのです。じゃあ逆にドレスウォッチにしようかと考えていると3ケタ万円の一番前の数字が上がっていく状況に少しビビッている。因みに僕は人生の大きな買い物である家を買ってるけど、その当時は若かったせいか記憶にない。契約書に判子を押す時に震えたとかなく、なんの躊躇いもなく判子を押した記憶がある。だが、だがしかし。腕時計で3ケタ万円はやり過ぎではないかと冷静になって考え、今の僕に本当に必要な物なのかを自分に問いただしてみてみると分からなくなった。あれこれ考えて出た結論と残ったモノと言えば引き返せない状況だけだ。

 

あれほど口は災いのもとだと。このブログでも書いていたのに同じ過ちをしてしまっている。今回は額が違うのだ。僕の決意は揺らぎつつある。でも、きっと腕時計買うと思う。実際にロレックスに行ったし。時計は無かったけどね。そして、仕事そっちのけで会社のパソコンからネットで腕時計を検索しまくった1月を返して欲しいくらいだ。