若者ってだけで希少価値あるよね

もはや若者ってだけで希少価値がある時代になった。少子高齢化の波が押し寄せてきていると感じる。ここのところ忙しく、精神的にすり減っていく自分が分かるようになってきた。僕は疲れている。新卒のリクルートで会社見学やインターンシップ。学校訪問と目がまわるように動いている。

 

就活生の対応をしている身となると厳しい現実を突きつけられてしまう。ネットの記事を鵜呑みに出来ないが、僕は就活生に眩しさを感じた。それぞれの年齢により不安の種は違うが、少なくとも希少価値という点において、新卒者の羨ましい売り手市場を目の当たりにして、気分がひどく落ち込んだ。

 

学校訪問の出発時に会社のカーブミラーに映った。ポンコツがジャケットを着てネクタイを締めて話をしにいく。自分の姿を見た時に僕は若くないのだと感じた。約20年前と全然違う。企業の手のひら返しに少し呆れながらも、時代の流れは逆らえないようなと、そんな気持ちになる。若者がキャリアアップやスキルアップというのも理解できる。働き方改革などなかった時代に働いていた身からすれば、若干の改善はあるものの、仕事に忙殺され、時間を売っている僕が虚しく感じる。

 

当社は創業が古い会社である。体質も古い。早急な対策をしているわけではないけど、僕は若干の改善が必要だと感じる。ないものねだりなのは僕自身も分かっている。それでも、減少する人間に対して求人をしていかないといけない。学校訪問でキャリアセンターの方が、御社は学生に対して何が出来るのか?など聞いてくる。完全に売り手市場というヤツなのかな。不景気の時には、お前の代わりなのど沢山いると言われてきた僕からすれば、今までの労働はなんだったんだろうと感じてしまう。

 

意味や価値を労働に求めるのは違うようにも思える。真剣に仕事を取り組んでこそ、面白みを感じたり、やりがいが見つかったりするもんだと。意味とか考えて仕事すると、なにも取り組まない方が良い環境になっている。それが日本の閉塞感を出しているのかもしれないけど。あくまでも僕の個人的な意見ですけど。

 

自分の価値を高める作業をしないといけない。もう僕は若者じゃない。自助努力で取り組まないといけない。会社からは与えられない年齢になってしまったと思うし、若い時は会社から何も与えられなかった。時代の変化に戸惑いながら、生存戦略を練らないといけない。

 

案外、産まれる時代って大事なんだと感じてしまう予定が多くて、僕は疲れてしまった。