良い感じの前髪に

あんまりオシャレさんでも僕はない。服装も髪型も気にしないで過ごしている。一応、それなりの年齢なので清潔感のみは大事にしたいと思ってるんだけど、なかなか難しい次第である。

 

その中でも散髪は苦手な部類。だから、ここんところと言うか2~3年間くらい1,000円カットで済ましているのです。どこで切っても同じような感じがするから。普段、給料日を過ぎないと髪を切らないのだが。まぁ金銭的な事情で。フッと。いつもと同じように入ったら1,100円だったカットが1,200円に値上げしていたから驚いた。すぐさまコレは便乗値上げだ!!つって気持ちが昂った。昂ったと言って怒る気もサラサラ無い。ただ問題は、どうしても髪を切るオーダーが僕的には難しいのだ。何を言って良いか分からない。いつも「良い感じで短くして下さい。」とだけ言っている。さぞ切る側の人は大変だと思う。

 

黙々と髪を切り。完成し僕の後頭部の後ろで鏡を抱えてくれる切る側の人は、「こんな感じで~」くらいに言っている。それを僕も、「は~い。」くらいによく見ずに答えていた。(んじゃあ、OKねっ)と言わんばかりに。暗黙の了解的に切る側の人は掃除機で頭を吸う。美容院とかだと洗髪があるけど、1,000円カットは基本、掃除機で頭をガシガシとあてがわれる。

 

休みが明けて会社に行くと。別部署の出向社員で仲の良い、おばさまから。「あんた!!髪型どないしたん?前髪パッツンやで。」と言われて驚いた。一応、毎日ね朝は顔を洗って歯磨きして鏡を見るんだけど。気づかなかった。パッツンらしい。ぱっつんのぱっつんは、ひらがなの方が良いのかカタカタの方が良いのか分からないが問題はそこでは無い。どうやら前髪がパッツン状態らしい。その言葉は若い女性の髪形に使われるセリフよ。などと僕には言う余裕もなく、どうオーダーしたら、こんな髪型になるのかと真剣に質問をしてくれた。そもそも前髪ぱっつんが若い女性かどうか知らんけどね。少なくともおっさんに使われる言葉ではない。

 

その人と。よく雑談をするんですが、最近は目が合わないのだ。視線が僕の前髪にいってる。そして、プププッて笑いながら話をしている。普段から僕を面白いキャラ認定をして下さっていてフランクに話せる方なのですが、少しバカにされている。そもそも、良い感じの前髪とは何ぞや?と僕にも疑問もある訳で。でもまぁ、これもキャラクターだよな。などと自分に言い訳をしながら。まぁ少々バカにされるくらいが丁度良い塩梅なのかもしれぬなと。

 

次に髪を切る時の為にオーダーの仕方を練習しておこうと思う。