ポンコツな僕は憧れる

もう何をしても、逆に何もしなくても怒れるっていう。もう何したら良いのか謎です。割と怒りやすいタイプの人間なのかなって、僕は。嬉しくもない立場を会社内で頂いております。

 

先日、仕事の無い先輩女性50代の方から服装について指摘がありました。もちろん。僕は革靴にスラックスに白いシャツにカーディガンを着用してました。未だにクールビズスタイル。特別、お客様に会うとか無いのでジャケットやスーツを着ること、ネクタイ着用はしていないんです。リアルに地べたを這いつくばって作業することもあるから、我ながら、どんな仕事をしているんだろうかって文字に書くと思う。スーツなんか着てたらお金が足りない。そんな思いもありながら、反論することなく謝った。

 

先輩は満足したのか。何も言わなかったけど。因みに上司も課長もスーツではないし、ネクタイもしてない。特別、僕のクールビズスタイルがダメなのか。もう分からない。

 

先輩は「ゆうと君。面接や業者と会う時も、その恰好なの?」つって。

ここのところ、面接も同席しているが、僕が面接官的に質問したり、流れを話したりすることはない。本当は出来るんだけど、部署が違うし。僕の役割と言えば、サラリーだったり、待遇の話をするだけ。云わば誰でも良い訳。

 

先輩は「一応、恰好気を付けて。面接とか会社の顔だから」と言った。間髪入れずに。「この会社は緩いからね~」と付け加えた。キツい。緩いのはあなたの仕事内容ですって喉元まで僕は出てきたのをグッと飲み込んだ。先輩の仕事量と僕の仕事量の圧倒的差を気づいていない。

 

新システム導入でサービス残業をしていることも知らない。そのせいで有給を取得出来ない僕がいることを知らないのだ。休みたい時に休むことも出来ず。僕は仕事が出来ないクセに駒のように動いているのを知らないのだ。当たり前だけど。

 

今月は監査が2件入っている。僕は資料作成や準備に追われている。もちろん忙しさアピールなんてしない。淡々と仕事をするだけ。そのおかげで、課長はピリピリしている。上司は上司で忙しく、仕事の抜けがあり、その穴埋めで業者から僕に依頼が入ったりする。そんな下らない仕事ばかり押しつけらる身になって欲しい。心から僕は思っている。

 

憧れるのを止めましょう。野球の大谷選手は言ってた。そう。僕はサラリーマン。憧れる要素なんてない。ただただ、この職場で出来ることをするのみなのだ。先輩のいびりに堪えるのみである。誰でも良い仕事をする。なんの資格もなく、代わりなんて誰でも居ると言われている身なのだ。こんな人間に憧れる奴なんて居ない。そんな風に思いながら、働くんだろうな。希望も未来もなく、そんなことを考えると気が重くなる。