才能とか能力が欲しい凡人

特別な存在になりたいって凡人の僕は思う。才能とか能力や知識とかスキルって言葉で表現をすれば良いのかなぁ。僕には何もない人間だから。しがないサラリーマンなのです。と言いつつ努力もロクに出来ないポンコツでいる。それなのに特別な存在になりたいと思うのは傲慢なのかもしれない。

 

そんな中。訃報が届いた。エスパーが死んだと。僕はエスパーでも死ぬんだって感覚で、ぼんやりPCの画面を眺めていた。それは僕の中で大きな出来事でもなく。ただただ情報として処理された。エスパー伊東氏。

 

超能力者だったかどうかは確認しようもない。でも、テレビで鞄の中から顔だけ出して登場したり、超能力と称して、体育会系の若者が先輩に無理難題を強要されてやる、様々な怪しい芸を披露し、失敗し笑いに変えていた人間だと思う。大抵の場合は失敗して「はいーぃぃ」つって、ごまかし、その場を乗り切る。エスパー伊東氏は、間違いなく体育会系の人間だったと思う。僕のように学校に馴染めず、行かないって選択はしなかったと思う。

 

やってみないと分からない。失敗しても良いじゃないってエスパーは言っていたのかもしれない。何もしてこなかった自分と、行動力のある何者でもないが、たとえ超能力者じゃなくても、しっかり結果という形で残していたことを、このブログで書き残したいと思った。残す程のことでもないけど。

 

僕は、もっと挑戦をしないといけない人間なのかもしれない。今まで生きてきて経験が圧倒的に足りていない。足りていないけど、サラリーマンとして生きていかないといけない。いつか、才能とか能力って言われるような人間になりたいと思った。だから、努力もしないといけない。怪しい芸でも、思いついて行動しないと評価されないように、しょぼくてもアイデアや考えを示し、実際に行動をしないといけないと特別な存在にもなれないよねって。

 

偉大な凡人だったエスパーは、エスパーだからじゃなく、自分のやりたい事を真剣に考えて偉大になったんだと。子供の頃には気づかなかった気づきを僕に与えてくれた。

 

仕事が出来なくとも、今は何者でもない人間だとしても。特別な存在と言える人間になれるように。エスパー伊東氏とは違う世界だけども、まぁ彼が特別な存在だったかは謎だけど。そんな風に思った。思ったから仕方ない。ご冥福をお祈りいたします。的な言葉は似合わない。もっと挑戦しろとエスパーはテレビから泥臭く訴えていたのかもしれない。